5Sチェックシート(5Sチェックリスト)の作り方(フォーマット・具体例)
5Sチェックシート(5Sチェックリスト)とは
5Sチェックシート(5Sチェックリスト)は、5S活動の達成・維持の状態を確認する際に使用されるチェックシートです。
5S活動を実施していく中で、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)がどの程度達成され、維持されているかを常に確認する必要があります。
確認にあたっては、確認者の経験や力量に関係なく、一定のレベルで5Sチェックすることが重要になります。
そこで役立つのが5Sチェックシート(5Sチェックリスト)です。
5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)ごとにチェック項目を設定し、まとめます。
取り扱う製品やサービスに応じた5Sチェックシート(5Sチェックリスト)を作成することで、5S活動の効果を高めることができます。
5Sチェックシート(5Sチェックリスト)の作り方
しかし、5Sチェックシート(5Sチェックリスト)は白紙の状態から作るのは面倒です。
すでに出来上がっている優秀な5Sチェックシート(5Sチェックリスト)を参考にして、取り扱う製品やサービスに応じた修正をすることで、すぐに役立つ5Sチェックシート(5Sチェックリスト)を作ることができるでしょう。
以下では特に扱いやすい優秀な5Sチェックシート(5Sチェックリスト)を紹介します。
5Sチェックシートのフォーマット・テンプレート・雛形
5S活動と3S活動の手引き - 枚岡合金工具
5S活動のチェックシート
http://www.sg-loy.com/management/checksheet/
WEBNOTE -
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5Sチェックシート(チェックリスト)01(A4サイズ)(エクセル Excel)
http://template.k-solution.info/2006/10/01_a4_excel_1.html
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5Sチェックシートの具体例
5S活動と3S活動の手引き - 枚岡合金工具
5S活動のチェックシート
http://www.sg-loy.com/management/checksheet/
品質管理研究所 ~実務で役立つ品質管理、品質保証~
5Sチェックシート(5Sチェックリスト)とは?
http://quality-labo.sblo.jp/article/70147191.html
5S活動の進め方
5S活動では事前準備が重要
5S活動の進め方として事前準備が非常に重要です。
5Sの意味の再確認
5S活動は仕事の質の向上を目的とした活動です。
5SのS一つひとつが意味することは広く、この目的を忘れてしまうと漠然としたものになってしまいます。
その結果、具体的にはどのような行動をすればいいか、あいまいになってしまうのです。
確かに5S活動の本質は実践にありますから、理屈をこねまわすことに大きな意味はありません。
しかし、目的を見失っては意味のない行動が増えるだけで、仕事の質の向上にはつながりません。
そのため、5S活動に入る前に5Sの意味をしっかり押さえておく必要があります。
行動のための事前準備
特に、これから5S活動をはじめようとする場合には、事前準備が不可欠になります。
具体的にいえば、5S活動グループのメンバーが話し合い、
- 不要品の撤去場所及び不急品の保管場所の確保
- 5S活動の範囲
- 活動後の姿
- 実施スケジュール
などを決めておく必要があります。
5S活動の段階を分けて考える
5S活動を進めるにあたっては、実践段階である3S(「整理」「整頓」「清掃」)と定着段階である「清潔」「躾(または習慣)」を分けて考えるとわかりやすくなります。
1 実践段階:3S(「整理」「整頓」「清掃」)
課題を解決し、改善に取り組む段階です。
(1)整理(せいり:Seiri)
要るものと要らないものをはっきり分けて、不要なものを捨てることです。
必要なものと不必要なものと区分し、不必要なものをなくす層別管理がその本質で、活動のポイントとなるのが層別管理と発生源対策になります。
(2)整頓(せいとん:Seiton)
要るものを使いやすいようにきちんと置き、誰でもわかるように明確に表示し、必要なものをいつでも取り出せるようにしておくことです。
必要な時にすぐ使えるような機能的な保管を徹底し、探すことを排除して能率向上と品質向上につなげることがポイントです。
整頓では、能率を向上するようにルールを定めて、それを適用していきます。
現場の事情により単純にはできないでしょうが、機能性を重視したルールを定めそれに従って配置します。
(3)清掃(せいそう:Seisou)
常に掃除をして、職場を清潔に保ち、細部まで点検することです。
清掃点検による不具合や欠陥の排除がポイントになります。
清掃で重要なのは、特にきれいにしておく清掃重点個所を明確にすることです。
清掃は品質、安全や従業者の意欲にまで影響を与える活動ですから、重点的に取り組む必要があります。
2 定着段階:「清潔」「躾(または習慣)」
改善の結果を定着させる段階。
(4)清潔(せいけつ:Seiketsu)
3S(整理・整頓・清掃)を実行・維持することです。
3Sの状態を保つ活動を通して、異常の発生を顕在化させるとともに、異常排除の行動につなげることがポイントです。
(5)躾(しつけ:Shitsuke)または習慣(しゅうかん:Shukan)
決められたルール・手順を実行できるよう習慣づけることです。
5S活動を定着させるには
5Sを当たり前のことする
5S活動がしっかり導入できている職場では、5Sは当たり前のことになっています。
5S活動を定着させるには、全社運動として盛り上げていくことが重要です。
そのためには「全員参加」と「率先垂範」が特に大切です。
管理監督者やリーダーが他の人の模範となるような行動を自ら進んで実行することで、他のメンバーの参加を促し、5Sを全社運動としていくことにつながります。
また、5Sが短期的にできたとしても、5Sを導入できたことにはなりません。
5Sが当たり前のこととして習慣になってはじめて導入できたことになります。
メンバー一人ひとりが、できていないと落ち着かない、不自然だと感じる、となるのが目指すべき状態です。
職場の改善は一度だけ実施すればいいというものではありません。
よいか改善案も効果を出すためには継続的な維持活動が不可欠です。
この継続的な維持活動はメンバー一人ひとりの行動に左右されるので、メンバー一人ひとりが5Sを習慣化できていることが重要になります。
5S活動が定着しないのは
しかし、これらを当たり前と捉えることができるようになるまでには、いくつかの困難があります。
1 事前に効果が見えない
5Sは効率化や品質向上にとって重要です。
ただ、5Sは経験則を根拠にしているので、その効果は「やってみなければわからない」ところがあります。
5Sの行動一つひとつは簡単なもので、学校でも言われてきたような軽いもののように思えます。
一方、仕事は高級なもので、難しいものでなければ仕事の役に立たないという思い込みがあります。
簡単なことが難しいものに結び付くのが事前には理解しにくいことなので、5Sに本気に取り組むことを妨げてしまいます。
2 「雑用」が増えたように見えてしまう
5S活動は、それ自体が直接付加価値を発生させるわけではありません。
利益に直結しない、一見雑用のようにすら見えます。
このため、積極的に5Sに取り組もうとする誘因が乏しくなりがちです。
これは導入当初において顕著です。
3 単なる「スローガン」になってしまう
「5S活動」、「整理」、「整頓」、「清潔」、「清掃」、「躾」と唱えるだけで実質的に何もしない、「口だけ5S活動」がとなってしまうことも少なからずあります。
「5S」とか「整理・整頓・清潔・清掃・躾」といったポスターが貼られているのですが、それが実現できているかどうかは別です。
5Sは簡潔で、誰にでも理解できるもの、実行できそうなものばかりのように見えます。
しかし、徹底して実行しようとすると途端に困難になることを理解することが必要です。